本名・幸田成行。東京生まれ。北海道の電信局勤務を経て上京し、文壇に登場。尾崎紅葉とともに「紅露時代」を形成し、明治文学の双璧と称された。漢籍・仏典への深い素養に基づいた重厚な文体と、向上心・精神修養を主題とした作品世界が特徴。代表作『五重塔』は職人の執念と芸術家魂を描いた傑作として今も読み継がれている。晩年は随筆・評論でも活躍し、88歳で大往生を遂げた。