江戸川乱歩の本名は平井太郎(ひらい たろう)です。ペンネームはアメリカの作家エドガー・アラン・ポーをもじったものです。
「江戸川乱歩」というペンネームは、推理小説の生みの親とされるエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の名前を日本語読みにした「えどがー・あらん・ぽー」を、そのまま日本人名らしく「えどがわ・らんぽ」と読み替えた言葉遊びです。デビュー作『二銭銅貨』(1923年)を発表するときにこの筆名を用いました。
本名の平井太郎は1894年(明治27年)に三重県名張町(現・名張市)で生まれ、早稲田大学政治経済学部を卒業。貿易会社員、古本屋、新聞記者など職を転々としたのち、探偵小説家として身を立てます。
明智小五郎シリーズや少年探偵団シリーズで日本の推理小説の礎を築き、『D坂の殺人事件』『心理試験』のような本格ものから、『人間椅子』『押絵と旅する男』のような幻想怪奇小説まで幅広く残しました。ペンネームの由来となったポーの『黒猫』『モルグ街の殺人事件』も、青空文庫で無料で読むことができます。