「私」が出会った「先生」の過去を軸に、親友Kとの恋をめぐる裏切りと、その罪の意識から自殺を選ぶ先生を描く物語です。
『こころ』は「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の3部構成です。
語り手の「私」は鎌倉で知り合った「先生」に惹かれますが、先生はどこか人を遠ざけ、過去を語りません。
下編の遺書で、先生は学生時代に親友Kと同じお嬢さんを好きになり、Kを出し抜いて結婚を決めたことを明かします。Kは自殺し、先生は罪の意識を抱えて生きてきました。
明治天皇の崩御と乃木大将の殉死を知った先生は、自らも死を選ぶ決意をします。エゴイズムと罪の意識が主題です。
作品は青空文庫で無料で読むことができます。