中学教師・苦沙弥の家に飼われる名前のない猫の目を通して、明治の知識人たちの滑稽な日常を風刺的に描いた物語です。
名前のない猫は、英語教師・珍野苦沙弥の家で飼われ、主人や訪れる迷亭、寒月ら知識人たちの会話を観察します。
猫は人間たちの虚栄や滑稽さを冷めた目で語りますが、物語に大きな事件はなく、日常の出来事が連なっていきます。
最後に猫は、残されたビールを飲んで酔い、水がめに落ちて「ありがたいありがたい」と念じながら死を迎えます。
1905〜06年にかけて「ホトトギス」に連載された夏目漱石のデビュー作です。
作品は青空文庫で無料で読むことができます。