詩人になる夢に挫折した秀才・李徴が、臆病な自尊心と尊大な羞恥心のために虎に変わってしまう物語です。
唐の時代、若くして官僚となった李徴は、詩人として名を残したいと職を辞しますが、思うような成果を得られず困窮します。
地方官に再び就いたものの、屈辱に耐えられず、ある夜に行方不明になります。のちに旧友の袁傪は、虎に変わり果てた李徴と再会します。
李徴は、自分が虎になった理由を「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」にあったと語り、袁傪に詩の保存と家族への配慮を託して去っていきます。
1942年に発表された中島敦の代表作で、高校国語の教科書にもよく採用されています。
作品は青空文庫で無料で読むことができます。