よみくら
青空文庫読書コミュニティ
作品一覧
作家別
作家紹介
人気作品
作家年表
閲覧履歴
🌙
ダーク
検索
PR
作家プロフィール
青空文庫に収録された有名作家の生涯と代表作
夏目漱石
なつめ そうせき
明治〜大正
小説・随筆
1867〜1916
本名・夏目金之助。東京帝国大学英文科卒。英国留学後、英文学の教師として活躍しながら執筆を開始。朝日新聞入社後は専業作家として『三四郎』『それから』『門』の前期三部作、『彼岸過迄』『行人』『こゝろ』の後期三部作などを発表し、近代日本文学を代表する作家となった。「則天去私」を理想に掲げ、人間のエゴイズムと孤独を深く探求した。
『吾輩は猫である』
『こゝろ』
『坊っちゃん』
芥川龍之介
あくたがわ りゅうのすけ
大正
短編小説
1892〜1927
東京帝国大学英文科卒。在学中に『羅生門』を発表し、夏目漱石に認められた。歴史的素材を巧みに用いた短編小説を多く書き、「短編の神様」とも呼ばれる。代表作に『鼻』『地獄変』『藪の中』『河童』などがある。晩年は「ぼんやりした不安」を抱え、35歳で自ら命を絶った。その死後、菊池寛が設立した芥川龍之介賞は今も日本最高の文学賞の一つとして知られる。
『羅生門』
『鼻』
『藪の中』
太宰治
だざい おさむ
昭和
小説
1909〜1948
本名・津島修治。青森県の大地主の家に生まれる。東京帝国大学仏文科中退。自殺未遂や薬物依存など波乱の生涯を送りながら、独特の告白体スタイルで人間の弱さや罪悪感を描いた。敗戦後の混乱期に書かれた『斜陽』『人間失格』は当時の若者の共感を集め、「無頼派」の旗手として戦後文学に大きな影響を与えた。1948年、山崎富栄とともに玉川上水で入水自殺。
『人間失格』
『斜陽』
『走れメロス』
宮沢賢治
みやざわ けんじ
大正〜昭和
童話・詩
1896〜1933
岩手県花巻生まれ。盛岡高等農林学校卒業後、農業指導者として働きながら、ほぼ生前は無名のまま膨大な作品を書き続けた。死後、草野心平らの尽力で広く知られるようになる。独自の「イーハトーブ」の世界を舞台にした童話群と、「雨ニモマケズ」を代表とする詩は、100年を経た今も多くの人に愛されている。法華経への深い信仰と科学への探求心が作品全体の底流をなす。
『銀河鉄道の夜』
『注文の多い料理店』
『風の又三郎』
森鴎外
もり おうがい
明治〜大正
小説・翻訳・評論
1862〜1922
本名・森林太郎。島根県生まれ。東京大学医学部卒、陸軍軍医総監まで昇進した軍医でありながら、傍らで文学活動を続けた二刀流の文人。ドイツ留学の経験を元にした『舞姫』でデビュー。歴史小説の分野でも『山椒大夫』『高瀬舟』などの傑作を残した。西洋文学の翻訳・紹介にも多大な貢献をし、夏目漱石と並ぶ明治文学の巨人とされる。
『舞姫』
『山椒大夫』
『高瀬舟』
川端康成
かわばた やすなり
大正〜昭和
小説
1899〜1972
大阪府生まれ。東京帝国大学国文科卒。繊細な感性で日本の美を表現した作風で知られ、「雪国」「伊豆の踊子」「古都」などの作品で日本文学の国際的評価を高めた。1968年、日本人として初めてノーベル文学賞を受賞。受賞スピーチ「美しい日本の私」は今も広く読まれている。1972年、ガス管をくわえた状態で発見され死去。遺書はなかった。
『雪国』
『伊豆の踊子』
『古都』
谷崎潤一郎
たにざき じゅんいちろう
明治〜昭和
小説
1886〜1965
東京府生まれ。東京帝国大学国文科中退。官能美・耽美主義・女性崇拝を基調とした独自の世界観を生涯にわたって深化させた。関東大震災後に関西に移住し、日本の古典文化・大阪文化に傾倒。源氏物語の現代語訳も手がけた。代表作『細雪』は大阪の旧家を舞台に戦前の上品な日本の日常を描いた大作として知られる。日本ペンクラブ初代会長。
『細雪』
『痴人の愛』
『春琴抄』
島崎藤村
しまざき とうそん
明治〜昭和
詩・小説
1872〜1943
長野県木曽生まれ。明治学院卒。浪漫主義詩人として『若菜集』などで詩壇に登場したのち、自然主義文学の旗手として小説に転じた。『破戒』は部落差別を正面から描いた近代文学の先駆作として評価が高い。自伝的大作『夜明け前』は明治維新の動乱を木曽馬籠の本陣主人の目を通して描いた畢生の大作とされる。日本ペンクラブ会長も務めた。
『破戒』
『夜明け前』
『春』
樋口一葉
ひぐち いちよう
明治
小説・詩
1872〜1896
本名・樋口奈津。東京府生まれ。貧しい生活の中で中島歌子に和歌・古典を学び、24歳で夭折するまでの5年間に数多くの名作を残した。下町の貧民街に暮らした経験を元に、『にごりえ』『たけくらべ』など庶民の哀歓を描いた作品は、擬古文と口語を融合した独自の文体で高く評価される。現在の五千円札の肖像に採用されており、近代日本を代表する女流作家として広く知られる。
『たけくらべ』
『にごりえ』
『おおつごもり』
泉鏡花
いずみ きょうか
明治〜昭和
小説・戯曲
1873〜1939
本名・泉鏡太郎。石川県金沢生まれ。尾崎紅葉に師事し、19歳で上京して文学の道を歩む。幻想・怪奇・妖艶な世界を独自の文体で描き、「鏡花世界」と称される唯一無二の文学的境地を切り開いた。代表作『高野聖』『歌行燈』は没後も繰り返し映像化・舞台化されている。洗練された美文調の文体は多くの作家・芸術家に影響を与え続けている。
『高野聖』
『歌行燈』
『婦系図』
江戸川乱歩
えどがわ らんぽ
大正〜昭和
探偵小説・怪奇小説
1894〜1965
本名・平井太郎。三重県生まれ。エドガー・アラン・ポーへの敬意を込めたペンネームで、日本の探偵小説・推理小説の父と呼ばれる。明智小五郎シリーズや少年探偵団シリーズは世代を超えて愛され続けている。『D坂の殺人事件』『心理試験』などの本格推理から、『人間椅子』『押絵と旅する男』のような幻想怪奇小説まで幅広い作品を残した。戦後は日本推理作家協会の設立にも尽力した。
『D坂の殺人事件』
『人間椅子』
『押絵と旅する男』
坂口安吾
さかぐち あんご
昭和
小説・評論
1906〜1955
本名・坂口炳五。新潟県生まれ。東洋大学印度哲学倫理学科卒。戦後まもなく発表した評論『堕落論』は「人間は堕落する、堕落することが人間の本質である」という逆説的な主張で時代の空気を鮮やかに切り取り、太宰治・織田作之助とともに「無頼派」の代表作家として知られる。推理小説『不連続殺人事件』でも高い評価を受けた。晩年は薬物依存に苦しみながら旺盛な創作活動を続けた。
『堕落論』
『白痴』
『不連続殺人事件』
志賀直哉
しが なおや
明治〜昭和
小説
1883〜1971
宮城県石巻生まれ。学習院出身。武者小路実篤・有島武郎らと「白樺」を創刊し、白樺派の中心的存在となった。無駄のない簡潔な文体と精緻な心理描写から「小説の神様」と称されることも多い。唯一の長編『暗夜行路』は主人公の内的成長を描いた自伝的大作で、大正〜昭和文学の金字塔とされる。短編『城の崎にて』は日本の短編小説の最高傑作の一つに数えられる。
『暗夜行路』
『城の崎にて』
『和解』
有島武郎
ありしま たけお
明治〜大正
小説・評論
1878〜1923
東京府生まれ。学習院・札幌農学校(現・北海道大学)・ハーバード大学に学んだ知識人。志賀直哉・武者小路実篤らと「白樺」を創刊した白樺派の作家。キリスト教・社会主義思想の影響を受け、人道主義的・理想主義的な文学を展開した。代表作『或る女』は強烈な個性を持つ女性を描いた大作として高く評価される。1923年、人妻・波多野秋子と軽井沢の別荘で情死。
『或る女』
『カインの末裔』
『生れ出づる悩み』
国木田独歩
くにきだ どっぽ
明治
小説・詩
1871〜1908
千葉県銚子生まれ。東京専門学校(現・早稲田大学)英語普通科中退。ワーズワースなど英国ロマン派の影響を受け、自然と人間の交わりを叙情的に描いた。『武蔵野』は近代文学における自然描写の先駆的名作として評価が高い。日清戦争の従軍記者としての体験を持ち、農漁村の人々の生活を写実的に描いた短編群は日本自然主義文学の先駆とされる。37歳で結核により夭折。
『武蔵野』
『牛肉と馬鈴薯』
『春の鳥』
菊池寛
きくち かん
大正〜昭和
小説・戯曲
1888〜1948
香川県高松生まれ。京都帝国大学英文科卒。芥川龍之介・久米正雄らとともに第三・四次「新思潮」を創刊。戯曲『父帰る』『屋上の狂人』で注目を集めたのち、小説家に転じた。1923年に文芸誌「文藝春秋」を創刊し、1935年に芥川賞・直木賞を設立するなど、近代日本の文壇形成に多大な貢献をした。作家・編集者・プロデューサーとして日本文学史に残る功績を残した。
『父帰る』
『恩讐の彼方に』
『忠直卿行状記』
中島敦
なかじま あつし
昭和
小説
1909〜1942
東京府生まれ。東京帝国大学国文科卒。漢籍・中国古典への深い教養を持ち、それを現代の視点で鮮やかに再生した短編小説群を残した。代表作『山月記』は詩人・李徴が虎になる中国の説話を素材に、芸術家の孤独とエゴイズムを描いた傑作で、現在も高校国語教科書の定番作品として読み継がれている。南洋庁パラオ支庁に赴任中も創作を続けたが、33歳で喘息による死去。
『山月記』
『李陵』
『名人伝』
幸田露伴
こうだ ろはん
明治〜昭和
小説・随筆
1867〜1947
本名・幸田成行。東京生まれ。北海道の電信局勤務を経て上京し、文壇に登場。尾崎紅葉とともに「紅露時代」を形成し、明治文学の双璧と称された。漢籍・仏典への深い素養に基づいた重厚な文体と、向上心・精神修養を主題とした作品世界が特徴。代表作『五重塔』は職人の執念と芸術家魂を描いた傑作として今も読み継がれている。晩年は随筆・評論でも活躍し、88歳で大往生を遂げた。
『五重塔』
『風流仏』
『対髑髏』