ロンドンの弁護士アタスンは、友人の高名な医師ジーキル博士が、凶暴な男ハイド氏に全財産を譲る遺言を残していることを知り、不審を抱きます。やがてハイド氏による残忍な事件が起こり、アタスンは二人の関係を探っていきます。
この作品から「ジキルとハイド」は、一人の人間の中に同居する善と悪、二重人格の代名詞として世界中で使われるようになりました。短い長さながら、謎解き形式で最後まで引き込まれる構成も魅力です。
作者のロバート・ルイス・スティーブンソン(1850〜1894)はスコットランドのエディンバラ生まれ。『宝島』でも知られる冒険小説の名手です。青空文庫に収録されているのは、佐々木直次郎による翻訳です。