出典:青空文庫の図書カード
舞台は田舎の湖畔の屋敷。若い劇作家コンスタンチン・トレープレフは、女優を目指す少女ニーナを恋しますが、ニーナは母である人気女優アルカージナの恋人、流行作家トリゴーリンに心を奪われます。
トレープレフが撃ち落としたかもめは、ニーナの運命を暗示する象徴として使われます。登場人物たちの想いは少しずつすれ違い、劇的な事件ではなく、日常の会話の中で破局が進んでいくのがチェーホフ劇の特徴です。
1896年の初演は失敗に終わりましたが、1898年にモスクワ芸術座が上演して大成功を収め、チェーホフの代表作となりました。青空文庫には、ロシア文学の翻訳で知られる神西清の訳が収録されています。