貧しい暮らしを送る若い妻デラと夫ジム。クリスマスイブ、デラは夫に贈る時計の鎖を買うために、自慢の長い髪を売ってしまいます。ところが帰宅したジムは、その美しい髪に使うはずだった櫛を買うために、大切な金時計を手放していました。
互いを思うあまり、贈り物が使えなくなってしまうという皮肉な結末ですが、作者はこの二人こそが最も賢い「賢者(東方の三博士)」だと締めくくります。短い物語の中に、意外な結末と温かい余韻が凝縮されており、国語や英語の教材としても広く読まれています。
作者のオー・ヘンリー(1862〜1910)は本名ウィリアム・シドニー・ポーターで、ニューヨークの庶民の暮らしを題材にした短編を数多く残しました。「最後の一葉」も代表作として知られます。青空文庫に収録されているのは結城浩による翻訳です。